野毛都橋商店街ビル!またの名をハーモニカ横丁

都橋商店街・ハーモニカ横丁とは

JR桜木町駅を降りてすぐの場所にある野毛エリア。 老舗の料理店をはじめ、500店近い飲食店が立ち並ぶ、横浜市内でも屈指の繁華街です。その繁華街の外れにある野毛都橋商店街ビルは、又の名をハーモニカ横丁とも呼ばれ根強い人気を誇る横浜市内のスポットです。

歴史的背景としては、戦後に野毛本通りなどの路上で営業していた露店を東京オリンピックまでに撤去したい横浜市の意向を受け、露天商を収容するために1964(昭和39)年に河川沿いの道路上に建設された、軽量鉄骨造2階建ての共同店舗だそうです。

見てことのある人はわかると思いますが、都橋と宮川橋という橋の間に位置し桜並木にもなっている大岡川沿いにカーブを描く形で2階建ての長屋のように連なっています。

1階の店舗は正面を道路側に向け、2階の店舗は正面を河川側に向けており、両面に正面を向けた特徴的なファサードとなっている点がおしゃれ!!なかなか珍しい建物と言えるでしょう。

露天商収容建築として横浜の戦後復興の歴史を伝える貴重な建物であるとともに、現在でも飲食店街として地域に親しまれている建物であり、多くのメディアにも取り上げられています。TVCMやドラマのロケ地などでも見かける様になりましたね。

河川と一体化した弧状の建物は他にはあまり例がなく、野毛地区の特徴的な景観を形成している点が評価され、2016(平成28)年には横浜市の歴史的建造物に戦後建築として初めて登録され、また2017(平成29)年12月には公益社団法人・横浜歴史資産調査会に寄贈されたそうです。野毛都橋商店街やハーモニカ横丁に行ってみたい方へ!

野毛都橋商店街やハーモニカ横丁に行ってみたい方へ!

筆者 “まどり子” も実は都橋商店街の大ファンでして、定期的に野毛で飲み歩いております。今まで興味があったけどちょっと敷居が高いと感じている方へ、私なりに感じている都橋商店街の楽しみ方と注意点をあくまで個人的な感覚でお話ししたいと思います。

その1|少人数で行きましょう

都橋商店街は約60店舗が営業していますが、各店舗は多くても収容人数10名前後と小さな店の集合体です。基本的に予約していくタイプのお店でも無いので、行った際に入れるか否かは混み具合になります。そこで例えば4〜5人で入ろうとすると、そもそも入れない場合が良くあるのです。”まどり子” も行く時は1〜3人が多く、以前9人くらいで訪れた時は3チームに別れてはしご酒しました。これはこれで楽しかったですね、大人数全員一緒に入ろうとするのは難しいかもしれませんね。

その2|お店のスタイルを尊重しましょう

これは都橋商店街に限ったことではありませんが店主・オーナーはもちろんのこと、常連さんの雰囲気がお店ごとにあります。最初行く時は入口で初めてであることと人数は伝えた方が丁寧かもしれません。その1でも記載した通りお店が小さく10名前後の人間しかいないとなると、各々が楽しむというより一緒に同じ空間を楽しむことが大切かもしれません。もちろん絡んで欲しく無いお客さんもいるでしょうから、その辺りは様子を見ながらお店のスタイルや店主・オーナーさんの感じを見ながら楽しんでください。一期一会のその瞬間の盛り上がりに出会えるのも楽しさのひとつだと思うので、話しかけやすそうな人には話しかけて見るのも個人的にはありだと思ってます。

その3|トイレは共同なので要注意

“まどり子” も初めて都橋商店街に行った際にびっくりしたトイレ問題。約60店舗のお店にはトイレがありません、共同のトイレが中央付近にあるのです。このトイレは外からは鍵がないと入れない仕様になっており、各お店でトイレの鍵を借りて用を足し鍵はちゃんとお店に戻す必要があります。また共同のトイレです!綺麗に使う必要があります!都橋商店街ファンのマナーが良いのでしょう、共同のトイレとしてはとても綺麗な印象があります!トイレに行きたくなったら、お店の方に「トイレの鍵を貸してください」と伝え、戻ってきたら必ず返却する様にしましょう。たまーにトイレの中に鍵をおき忘れてくるお客さんや、間違えて持って帰ってしまうお客さんがいるそうなので要注意です!みんなで綺麗に利用しましょう

その4|会員制や一見さんお断りなどの可能性も

お店の属性から、ボトルを入れている常連客馴染みのお客さんを優先しているお店も中にはあると思います。一番はその常連さんに連れて行ってもらうことなのですが、そう行ったお店は諦めて断られてしまっても気を落とさずに次のお店の扉へ行きましょう!前はダメだったけど今回は行けたなども聞いたことがあります。あとは仲良くなって馴染みのお客さんになるしかないですね。

その5|料金体系を聞いたら楽しむ

看板やお店の名前からインスピレーションで気になったお店に飛び込みましょう。料金体系はお店ごとに異なりますので、最初に聞いておきましょう。私が行ったことのあるお店では基本的に入店時に説明してくれた記憶があります。あとはスナックの雰囲気を存分に楽しみましょう!個人的には雨の日の都橋商店街で大岡川の席に座り川の雨音を見ながらカラオケを歌ったり聴いたり、お酒を楽しむのが大変乙です。

野毛都橋商店街ビルの概要

名称 野毛都橋商店街ビル
所在地 横浜市中区宮川町一丁目8番地先 横浜市中区野毛町一丁目22番地1先 に跨る
建築年 昭和39(1964)年
設計者 株式会社創和建築設計事務所(吉原慎一郎)
施工者 株式会社小俣組
構造 鉄骨造鉄板葺地下1階地上2階建
認定・登録 横浜市登録歴史的建造物(平成28年12月2日通知)